ボク。の話したこと帖

安田章大さんがメディアで話していた言葉の書き起こし記録です

2020年9月25日23:30 J-WAVE「VOLVO CROSSING LOUNGE」ゲスト:安田章大

安田章大写真集「LIFE IS」発売週に伴う、ラジオ出演時の書き起こしです。

☆8000字を超えるので長いです!安田さんもアンミカさんも情報量多い。

☆語順てにをはなど直している箇所があり、発話通りではありません。

☆( )内の記載は、本項筆者による補足や、つい漏れ出た心の声で、ご出演の皆さんの言葉ではありません。

 

<<OP:サウンドロゴ>>

 

アンミカ「みなさん、こんばんは。アン ミカです。毎週金曜夜、11時30分からお届けするこの番組では、素敵なゲストとの会話を通してより豊かなウィークエンドを過ごすためのヒントを探っていきます。今夜のゲストは、関ジャニ∞のメンバーの安田章大さんです。関ジャニ∞ではギターを担当、今週、アイドルの枠を超えた生命力溢れる写真集を出版されました。そのお話についてもお伺いしたいと思います。

ウィークデイから週末へとクロスしていくひととき。ラジオをお聞きのみなさんもゆったりとFIKAしながらお楽しみください」

*FIKAとは:スウェーデン語の動詞・名詞で「(通常甘いものを食べながら)コーヒーを飲むこと」。スウェーデンでは10時や15時にフィーカする習慣があるらしい。日本語でこれにあたるのは「お茶する」でしょうか。スポンサーのVOLVOスウェーデンの自動車メーカーであることから引用している模様。

 

<<タイトルコール〜CM>>

アンミカ「今夜のゲストは関ジャニ∞安田章大さんをお迎えしています。こんばんは」

ヤス「どうもこんばんは、関ジャニ∞安田章大です!

アンミカ「よろしくお願いいたしますー」(アンミカさんは語尾が伸びる)

ヤス「お願いいたしまーす!」(ヤスくんは語尾あがる)

アンミカ「みなさんご存知かと思いますが、安田章大さんのプロフィール、ご紹介させていただきまーす」

ヤス「ありがとうございます」(控えめな感じの低音)

アンミカ「安田章大さんは1984年9月11日生まれ。兵庫県の出身。血液型はA型。お姉さんがジャニーズ事務所に勝手に送った履歴書がきっかけでオーディションに合格。関西Jr.として活動をスタートします。2002年に関ジャニ∞を結成。2004年に『浪花いろは節』でCDデビューします。関ジャニ∞の活動以外でも、役者としてドラマや舞台、映画で活躍。昨日、写真集『LIFE IS』がマガジンハウスから刊行されました。

 

写真集完成おめでとうございます(ここから関西アクセントになるアンミカさん)」

ヤス「ありがとうございます。なんでなんですか、アンミカさんのこの声のバリエーション半端ないですね(そこに突っ込むか!)」

(二人笑)

アンミカ「もうバレたやんか」

ヤス「このヘッドフォンで聞いててすげーいい声やねんなーって改めて聞いてた今

アンミカ「ありがとうございます」

ヤス「すごいすね

アンミカ「もうそんなんやったらもう章大くん、ラジオ始まる前まで関西弁バリバリで喋ってたのがばれるじゃないですか」

ヤス「あー申し訳ない

アンミカ「いやいやでも、実は、関ジャニ∞としての写真集は発売されてますけど、メンバー個人としては安田章大くんが初めてなんですよね」

ヤス「そうなんですよね。ボクもあんまり気にしたことなかったんですけど、あんまりジャニーズ事務所内でも個人で写真集を出している方があんまり多くないみたいですね…

アンミカ「そうかもねあんまり聞かへんかも」

ヤス「うん

アンミカ「これは、病を通じて道を見出すというか、そこから第二の人生いただいて、写真集ということになるんですけど、これ写真家の方からのお話がだったんですか?ご自身からですか?」

ヤス「えっとボクが、岡田敦さんという写真家さんにオファーさせていただきました

アンミカ「これ実はカメラマンは写真界の芥川賞と言われている木村伊兵衛写真賞を受賞されたあの岡田敦さん」

ヤス「はいそうなんです。ボクが岡田さんと出会ったのは10年…10年ちょっと前なんですね。そのときに、命を扱うものの写真集をいっぱいたくさんボクいろいろ見に行ったり買いに行ったりとかよくしていて、でそのときに見つけた写真集の中に岡田さんの写真集があって、『たまらん』ってなってもう(息が抜ける声)」

アンミカ「んーインパクトありますよねえ」

ヤス「青天の霹靂じゃないですけど もう ずどーんときて(興奮気味)、で(穏やかに)岡田さんに撮っていただきたいって思ったんです

アンミカ「プロポーズして(うまいこと言う!)。ほんとうに…代表的なものの一部で(言葉を選ぶアンミカさん)、言葉に出すとちょっと変わった言い方ですけど、出産とかリストカットの傷とか、もろに人間の対峙した痕みたいなものを出す方ですよね」

ヤス「そうですね。写真なのに五感を使って見れるというか、動画みたいなんすよー(←投げるような長音ではなく、含めておくような)。時が止まってなくて、ずっとそこに命が宿っている状態が、岡田さんの写真には、あるなーって岡田さんの写真にはずっと感じていて

アンミカ「人生のこう記録みたいなね」

ヤス「そうですね

 

アンミカ「で今回は、自らがそこと向き合ったということで極寒の北海道の根室で撮影。これは私は、先に拝見させていただいて感想言うのもなんなんで、安田章大さんのお口から聞きたいんですけど、コンセプトはどういったものだとご自身ではお考えですか」

ヤス「ボクはアイドルという職業をやってますけど、きれいなものばっかりを見たくなるものだと思うんです

アンミカ「夢をみんなに与えるっていうね」

ヤス「でもそれだけじゃ嘘くさいというか、断片的すぎて、人としての立体感がないんじゃないかな って思っていた自分がいて、なので、ボクのこういう経験値をとにかく渡していくべきなんじゃないのかーって思って、手渡していくことで、きっと今疲れている方が多いのかなーと思っていたときだったので、ちょっとでも誰かの背中を押せたらいいなあ…っていう思いで、このコンセプトの写真集を作りました。誰かを押したい…?背中を。押し付けがましくはなりたくはないんですけど、バイブル本とかになってくれたらいいなーって感です

アンミカ「まっっっ白な雪の中で、まっっっ黒な装いに身を包んで、こういつもより髭も生やして自然体で、髪も伸びて、目から涙がこぼれるかこぼれないか位の、でも希望っていうかちゃんと上を向いてるっていう表紙が、ほんっっとにメッセージがいろんなものが見る人によって感じ方がきっと違うっていう、もう無なのに濃くあるっていう、ね」

ヤス「そうです。そう言っていただけるとほんとにありがたいです

アンミカ「般若心経みたいな写真集よ色即是空な」

ヤス「うれしいですー。やー…余談でいうと、髪を緑にしてる理由も自然の緑を体に取り入れるって意味だったんですね。その当時髪の毛染めてたときは理由を言ってなかったんですけど、で髭も伸ばしたのもそういう意味もあったり、メガネつけないと生きていけないボクになっちゃった身体なので、敢えてこのメガネが似合う髪型とかスタイルがなんなんだろうっていっぱい模索していたときもあったし。とにかく人間が野に放たれたらこうなっていくだろうなということを想定して、ピアスも黒と透明をつけてるんですけど、それはそういう意味合い…「生と死」というかずっと輪廻していくんだよというのの表裏(ひょうり)をすごく表現したくて。自然と頭の中にずっとあるのが、次の誰か、ボクの次の後世の方いるじゃないですか。誰か人生歩む方。その人のために今生きてる感覚なんでずっと。だから不思議な感覚なんですけど。なんで?って言われても、や子供の頃からそうなんですよね…ってだけなんですけど

アンミカ「でもそういう感覚って、すごい説明するの難しいけど、きっとそうなんですよね」

ヤス「そうなんですよう

アンミカ「きっと私たちはもう誰かのバトンを受けてここにいるので」

ヤス「ですよね

アンミカ「私たちも誰かにバトンを与えていく。でもそう思うと、自然とテーマになるのは地球だったり」

ヤス「そうなんですよ

アンミカ「ここをきれいに渡していける環境にしないと」

ヤス「そう 残さないとダメなんですよね

アンミカ「ねー」

ヤス「ボク、自然を信仰するほうなんで、無宗教なんですけど、自然神っていうのがボクの中で一番しっくり来てて、やっぱり森もそうやし、木もそうですし、水だってそうやし

アンミカ「森羅万象ねー」

ヤス「森羅万象がまさに すべて だと思うので

 

アンミカ「安田さんは2017年に脳腫瘍を患って手術を受けられて、実は今回の写真集のミニブックにもその闘病の様子とか、そのときのMRIとか、術後の様子とかそのまま、出されてますよね」

ヤス「そうですね。これが誰かのエネルギーに変わってくれたらいいなーって思ったからですね。知らなくていい事実ってきっとあるんですけど、知ってもらったことによってその人の人生が豊かになってくれたらいいなと思っているのでミニブックで分けたんですよね。強制的に見て欲しくない

アンミカ「確かに」

ヤス「でも見たいと思ってくれた人は見てくれたらいい。あのときのボクはこうだった。だから今があるし。っていうふうなことをしっかり自分の中に浸透してもらえることによって、自分もひとつひとつ大切に歩もう って一瞬一瞬を志高く足搔けなければ、たぶん明日も足搔けないだろうしって思っているので、過去の自分を認めた上で、えっとみなさんも歩んでもらえたらなーというメッセージも込めて、見ていただけたらなーと。

ま正直、ボクより大病を患って、他界された方だったり、今も後遺症で悩まされていたり、たくさんいらっしゃると思うんですけど、その方々に対して失礼のないようにちゃんとメッセージは込めたつもりではいます

アンミカ「すごくその 思いやり、思い巡らせていろんな方への配慮っていうのをすごく感じるつくりだなって個人的には思っていて」

ヤス「ありがとうございます

アンミカ「病を通じて道を見出すって言っても、簡単なことじゃないですし、でもファンの方もたぶん いっしょに年を重ねてきて、病を経験されている方も」

ヤス「まあいらっしゃいますよね

アンミカ「はい。あと身内が、私たちの世代はお父さんお母さんが…って方もいらっしゃる中で、今安田さんがニコっと笑ってるだけでこの笑顔っていうのはここを乗り越えてきた笑顔なんだなって思ってもらえると、心に力が湧くんじゃないかなって私も感じます」

ヤス「ありがとうございます

アンミカ「さあではここで、一曲お届けしたいと思うんですけれど」

ヤス「あっありがとうございます

アンミカ「じゃあ曲紹介の方お願いしていいですか」

ヤス「えーと関ジャニ∞で最近出ささせていただいた曲でございます。聞いてください。『Re:LIVE』

 

<< Re:LIVE (2番ver.です) >>

 

アンミカ「今夜は関ジャニ∞安田章大さんをお迎えしています。

今聞いてもらった関ジャニ∞の曲は ”がんばろう日本| We Are OSAKA” のテーマ曲なんですよね」

ヤス「そうなんですよ。もーほんとありがたいことに

アンミカ「こちら、大阪から日本を元気にしよう、新型コロナウイルスの感染拡大防止を前提として、一刻も早い観光需要の回復に向けて、大阪・関西への観光客誘客促進を図るキャンペーンということで、大阪観光局さんがされているということなんですけど。今は関西の代表として関ジャニ∞さん、様々な形で地元の関西に貢献されて、安田さんも故郷に錦というか、喜ばれたんじゃないですかご両親も」

ヤス「いやー両親はもうボクの歴代の写真とかをいっぱいたまに飾っていて、それくらいよろこんでいるんだと思ってます

アンミカ「ねー」

ヤス「いや関西代表なんてこんな言葉言ってもらえんねんなと思って今ちょっと、じーんとした。なんていうんですかね。デビューも最初は関西限定だけで出ささせていただいて

アンミカ「覚えてるわあ」

ヤス「そうですよねアンミカさんは

アンミカ「ハイヒールモモコさんがめっちゃ応援してくれてなあ、うん」

ヤス「だからオレすごい感慨深いもんが今ありました

アンミカ「関ジャニ∞が東京に出てきて、ガッときたときも感慨深いものがあった。もうあっと今にね」

ヤス「やーうれしいなーそれがだってもう観光シンボルのキャラクターなんですもん(マジ感慨深げな声)」

アンミカ「そうですよ、だって先月ね、2025年開催の大阪・関西万博の公式ロゴ発表されましたけれども。もう 大 阪 観 光 シ ン ボ ル キ ャ ラ ク タ ー 。旬ですもんねえ」

ヤス「いやいや(いい気分げ)。ほんますごいですねえ。なんかオレこの字面見てビビりますわ」

アンミカ「あっはっはあらためてね」

ヤス「なんなんやろ!はーでも不思議やなーやっぱり

アンミカ「んー人生」

ヤス「お姉ちゃんが送ったきっかけでこうなってんですもんね

アンミカ「あれってやっぱほんとなんですか安田さんは」

ヤス「ボクはだって中学校のバレー部終わって帰ってきて、そしたら勉強机の上にぽつんと封筒が置いてあって『なにこれ?』って思ってなんも書いてなかったんですよ。で裏返したら”ジャニーズ事務所”って書いてたんかな、でぱっと横見たら、お姉ちゃんが『巨人の星』の”頑張って”っていうてちょっと顔出してるヤツあるじゃないですか(飛雄馬の姉ちゃん星明子な)、そんな感じでお姉ちゃんがのぞいてたんですよ

アンミカ「あははははは」

ヤス「なんやこれーって思て

アンミカ「弟どんな顔するやろみたいな?」

ヤス「そうそう。なんかそしたら『ごめーん』って言われたから何?って思ったらそうやった(=黙って弟の履歴書を送っていた)」

アンミカ「え章大くんはもともと、芸能人になりたいアイドルになりたいとか周りに言うてたの?」

ヤス「全然なかったです。だってボク動物園の飼育員かお絵描きさんになりたかったんですもん

アンミカ「絵を描くんですか?」

ヤス「趣味で。今も。習ったこともないんで。すごく自分の趣味な絵を描いてるだけなんですけど

アンミカ「へー。お姉ちゃんとおいくつ違いで」

ヤス「3つです

アンミカ「かわいがられてて」

ヤス「んー。ようケンカはしてましたけどすごく仲がいいですねえ。おとついも電話でしゃべったかな

アンミカ「すごいねこの年齢になってなかなか電話するまでってないから」

ヤス「なににもならないメダカの飼育の話してました

アンミカ「かわいい。素朴」

ヤス「家でメダカ飼ってるんで

アンミカ「ほんとー。もう動物大好きやーん」

ヤス「そうそう

 

アンミカ「今いろんなお話をお伺いさしていただいたんですが、いろんな人に感謝しつつ、最近ちょっとこういった時代で自分の時間ってできてると思うんですけど」

ヤス「ああそうですね

アンミカ「そういった中で、自分が何か自分を満たせる時間ってどういうことされることが多いんですか?」

ヤス「えーと昨日は、自転車を…。ボク、アーシング

アンミカ「アースとね、触れ合う…」

ヤス「(アーシング)が好きで、木触ったりとか地面に触れたりとか、それこそビーチに行けるときはねビーチに行って、自分の素足で歩くとか

アンミカ「あ いいー」

ヤス「でも行けないじゃないですか今。昨日はチャリンコ…自転車乗りながら40分くらい自転車漕いで、汐留に行きました

アンミカ「なるほどー」

ヤス「汐留という場所を調べていただけたら。あ50分か」(ヤスくんの家は汐留から自転車で50分県内;小声)

アンミカ「私も車で近郊の、すぐ近くにいけるとこだったら意外とお仕事で千葉にも行くので、砂浜があったら、あっ足が触りたいとか潮の香りを聞きたいとか(聞香っていうもんね)」

ヤス「うんうんうんうん」(短く刻むように)

アンミカ「波の音を聞きたいとか、手を窓から外に出して風を手で触りたいとか」

ヤス「すごくわかりますそれ」(この時の声、低めに響く好きな声)

アンミカ「あるよね」

ヤス「むっちゃやりますもーん」(ああこの低めの声って本能の声なのかも)

アンミカ「むっちゃ生命、生きてるって思うよね」

ヤス「そうなんです(スタッと早口で)。みなさんあんまり気づきがないかもしれないですけど、風も生きてるんですよね

アンミカ「うん」

ヤス「そこなんですよ

アンミカ「ただ音だけビルの中で聞いてると、あーもう風こわいなうるさいなとかなんねんけど、自分が手を触れて感じると自分の生命力を感じるというか、生かされてるとか、これを感じれている自分に感動するとか。なんか病を通じるとそういうとこの気づきありますよね」

ヤス「ありますね

アンミカ「自然に生かされているみたいな」

ヤス「ボクあの、写真集の中には一切書き込まなかったんですけど、動物の毛皮纏ってる写真あるじゃないですか。ボクねえそれ撮ってるときに、その動物の気持ちになったんです

アンミカ「ふーん」

ヤス「そしたら(撮影後)言葉を綴ったんですけど、それは写真集には載せてないんですけど、ちょっとだけ読み上げていいですか

アンミカ「あお願いします」

ヤス「これもう世の中にもう一切出さない言葉なんで。

 

動物たちは人が森に入ってくると警戒し息をひっそりと潜める

部外者はみんな敵 殺るか殺られるか

熊の毛皮を纒い、雪深い森深くに潜んでみて見てそう感じた

ボクたちもきっとそうなんだな

ましてや同じ人間同士なのに警戒線をいつも張り巡らして生きているんだな

過度の警戒線や無駄な予防線を

頭が良すぎるが故に知性と理性を使い過ぎて 張りすぎている

ただそれも本能からくるものなのかもしれない

ただ願わくば生きとし全ての者たちが

ただ生を授かり存在しているときが偶然一緒なだけの同志なんだとしたら

どうか無抵抗で足掻かず、水の流れてくる都度都度の状況に

水のように滑らかに形を変え、対峙して共存していきたいものだ

無でありたい

 

…って書いてますね

 

アンミカ「はーーー(息を吸う声)」

ヤス「なんか。ごめんなさい読みすぎたんですけど。なんかこの動物の気持ちはほんまに殺るか殺られるかってことなんやなってこれは写真を撮ってもらってる岡田さんとボクもそうだったんですよ。でこれは岡田さんとも意見が一致したんですよね。岡田さんも殺るか殺られるかで写真を撮ってる。ボクも殺るか殺られるかで写真を撮ってる

岡田さんがボクという、動物になってるときのボクを狩りに来てるってすごい思えたんですよね。だからたぶんこういうちょっと張り詰めた空気感 で動物の毛皮も撮ってた表情なんだと思います」(ここまで超早口)(アンミカさんも息を飲むという気配)

アンミカ「もうリアルに毛穴とか リアルに寒さの中の唇の皺とか、すんごいリアルで、ほんっとにそういう 生命 力とか 生と死とか 影と光とかなんかこういういろんな、んー死と再生とか」

ヤス「んーそこには歴史も関わってくるなあ と思って

アンミカ「受け渡し合う過去と未来とか いろんなものをほんとに感じる写真集でした。あの、ほんとに”生と死の輪廻”…がテーマだとは私からは言いたくはないけど…というものを感じた、白と黒の世界の安田章大さんの姿をぜひ、このマガジンハウスの『LIFE IS』感じていただきたいと思います」

ヤス「ありがとうございますほんとうに

 

アンミカ「きょうはなにか、最後にひとことございますか、みなさんに?」

ヤス「楽しいという定義は難しいと思うんですけど、人それぞれなので、でも、笑いジワをいっぱい作って生きて欲しいです。…あははっ。すごくシワはいやだなーって、女性の方も男性の方も思われると思うんですけど、その人の生きた証なので。シワの数だけその人は豊かな人生を歩んできたんだろうなーって思いますので。シワって笑った時だけじゃないと思うんですけど、痛かったりも苦しかったりも。でもそのシワの数だけ自分が生きてきたんだなーってことを実感してもらえたらいいなーなんて、思います。それと含めて、楽しかったって思ってもらえたらなと思います!

アンミカ「ありがとうございましたー」

ヤス「ありがとうございました。なんかすいません。恥ずかしい。暗い。語っちゃいました

アンミカ「いやほんっとに楽しい時間ありがとうございました」

ヤス「ありがとうございます。幸せでした。ありがとうございます

 

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書き起こしに楽譜があったなら、この会話の声の高低や緩急や間、を書き残せたのになあと、ただ一字一字を綴るしかないことを悔しく思う。

ファンとしてはヤスくんの熊の毛皮を纏った写真撮影時の感覚を綴った一文がこの番組中のハイライトかと思うけれど、全編に心地よさが溢れていた

深夜であることも意識されていたのか、安田さんの声も低く抑えめで穏やかだ。だからこそ、思いの募る箇所や親しみが表出する様がはっきりする。

トークの冒頭で安田さんがアンミカさんの声の表現力に感嘆したように、大阪育ちであるアンミカさんとの打って応える対話のリズム感や、自然に対する意識や感性が響きあう空気がとにかく心地よい流れを生んでいた。

LIFE IS 関連でのトーク番組出演は、上手な聞き手を選んでいるなあとしみじみ思います。